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K.K.機材話(注:マニアックです)

さて、ホームページの私物化というか、時折このニュースブログに自分のコラムを差し込んでくるK.K.Wizardですが、今回はギターの機材のオタクな話題になります。

マニアック過ぎるので興味の無い方はご注意ください。

まずはギターですが、BADENのD-STYLEのSRとSFを使用しています。

アコースティックギター界の「無印良品」といわれることもある(笑)ギターですが、たしかに飽きのこないシンプルなデザインですね。

サウンドは繊細なタッチが良く出てくれるのでA&Wの音楽に合っていると思います。


弦の音を拾うピックアップという機材はL.R.BAGGSというメーカーのANTHEM SLというものを使用しています。サウンドホールに小さな白い部品が見えますでしょうか。あそこがボリュームをコントロールする部分で、さらにギターの中には、電池やケーブルをつなぐ装置が入ってます。

ライブでは大音量が必要なのでピックアップは必須ですが、機種によってはアコギらしくない音に変化してしまいます。しかしこのANTHEM SLは原音を損なわずにアコギらしい音のままで増幅してくれるので重宝しています。


そして、ギターからケーブルで繋がっているのがエフェクターボード。

右からプリアンプ、イコライザー、コーラス、リバーブ/ディレイ、トランス、ルーパーです。中央上のは電源、一番左の黒いボックスも電源です。


プリアンプはZOOMのAC2を使用しています。ギターの音をより自然なニュアンスにしてくれる機能がついていて、このおかげで低音の空気感が出るので、聴いていて疲れないです。それだけでこの機材一台ぶんの値段の価値を超えているのですが、他にも色々な機能が付いていて非常にお得感があります。1台多機能なので配線を増やさずに済むことは音の劣化を防ぐことにもなると思います。


イコライザーは会場によって高音がきついとか低音がハウリングするとか、そういう時に調整するために使用しています。


コーラスは音を揺らす効果があって、曲の中で飛び道具的な味付けに使用しています。


リバーブは残響音。アコギが鳴っている空気感を再現するのに必須ですね。

うっとり夢の世界へ連れて行ってくれます。


ディレイはやまびこ効果で、これまた夢の世界へと連れて行ってくれます。主にギターソロで使っていますが「夜明け前の歌」などでは最初から最後までかけっぱなしです。


トランスはここまで直列で流れてきた信号を、より人間の耳に心地よい成分に変換してくれる装置です。本当に微妙な違いですけど、30分以上演奏しているとその効果をはっきり感じます。聴いてて疲れないですね。


ルーパーは今弾いた音を録音してすぐ再生できる装置で、バッキングをその場でさっと録ってそれにギターソロを乗せるという使い方をしています。


電源は中央の赤い箱がメインで、ここから各エフェクターに電気を送っています。


左端の黒い電源はモバイルバッテリーです。

ルーパーはこの電源で作動しています。


さらに、ボード内の配線に使用しているケーブル類ですが、全て向きを揃えています。

ケーブルは信号の流れる向きが決まっていて、それを逆に使ったりすると音が劣化してしまいます。

私はプロヴィデンスというメーカーのもので統一しています。


ここまでは普通のアコギ弾きならこだわってる人が多いんじゃないかと思いますが、私は電源にもうひと手間かけています。

写真のこれです。スター電子のアイソレーショントランスです。

電気ってどのコンセントにつないでも同じというわけではないので、これをいったん通すことで安定した電圧を確保しています。

あまり設備の整っていないライブハウスだと、いざ本番になってエアコンがついて照明もついて、となったとたんに電圧が下がってギターの音が変わったりするのですが、これがあればその心配はありません。

アコギの音は確実にワンランク上がります。

重いのが困りものですが。10キロ。笑


あとは、これです。

D.I.という機材で、自分のエフェクターボードからいったんこれを通ってミキサーに信号を送ります。ミキサーに適した安定した信号を送れるので作り込んだ音をそのままスピーカーから出せます。

上記のプリアンプにもこの機能があるのですが、プリアンプ以降に色々つないでいるので、その機能の恩恵にあずかれない。そこで別で用意したのですが、結果的に非常によかったです。アコギには自前のD.I.は必須ですね。これはすごく安価なモデルですが、十分機能してます。将来高級品も試してみたいですが、今はこれで大丈夫。


あとはあれですね、ケーブル類をライブ会場の床に這わせるときに輪っかにならないようにするように気をつけています。輪っかになるとアンテナみたいな効果を発揮してノイズを拾ってしまうんだそうです。


以上がだいたいの説明になります。

ギタリスト以外にはほとんど用語の意味がわからないかもしれません。

今回はマニアックですね。笑


まあメンバーに話してもよくわからないという顔で「へー、すごいんですね。」としか言ってくれないので(笑)ここをご覧の皆さんの大多数の反応も見えるような気がしています。笑


でも最近「ギターの音がとてもきれいでうっとりしました」という感想をいただくことも増えてきて、色々研究してきた甲斐があったなと思います。


今後もリスナーの皆さんを夢の世界に連れて行けるように「良い音」を追求していきます。

最初の一音で世界観が表現できるようなプレイを目指して精進していきますので、これからもK.K.Wizardを、そしてAino&Wizardsをよろしくお願いいたします。

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